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気候変動と科学と社会

2017-01-01から1年間の記事一覧

〈メモ〉日本物理学会誌・連載「変わりゆく物理学研究の諸相」

・ターニングポイントの視座―連載のはじめに/ 高岩義信. 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 6, 390, 2016. http://doi.org/10.11316/butsuri.71.6_390 ・日本の近代学問の礎として:物理学の黎明期から東京数学会社設立/ 並木雅俊. 日本物理学会誌 Vol. 71, No. 6…

IPCCではどのような場合に「可能性」スケールを使うことになっているのか

・はじめに:「可能性」表現を調整するというアイデア 先日あるところで気候変動に関する政府間パネル(IPCC)評価報告書*1の「可能性」スケールについて話題になっていたのを見かけたのだが、すこし気になることがあった*2。 可能性という考え方を、わたした…

〈随想〉正月、祖母の家にて

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正月に帰省した。母親や祖母とニュースを見ていたら、昨年4月の熊本地震の話になった。わたしの実家は北部九州にあり、ちいさいころから地震が少ない土地だと教えられてきた。自分の記憶を辿ってみても、震度3以上の地震を経験したことは数えるほどしかない。…

〈メモ〉IPCCの2つの不確実性メトリクス

「可能性はゼロではない」といった表現が混乱を招く問題、IPCC第5次報告書が非常に良い統一基準を作っていたので、これを参考にすると良いと思った。可能性が1%未満の場合は「ほぼあり得ない」で統一してる。 pic.twitter.com/y8IPfrEFXm— 大貫剛 (@ohnuki_t…